豪華客船で世界一周!? 大金を飲み込んでいく私のニキビ

皮膚科やエステに行くだけではなく、もちろんありとあらゆる種類の化粧品も試しました。

 

人から「あれがいい」と聞けばそれをフルセットで購入し、「こっちがいい」と聞けばそれをまた買い込むと言う感じで…。

 

でもそれらの化粧品で「これだ」と思えたものは1つもありませんでした。

 

良くても「まぁ、マシかな」と言う程度で、逆に帰って悪化したものもありました。

 

それでも懲りずに次々と購入してしまうんです。

 

訪問販売で、オゾンで肌をきれいにする美顔器なんていうの、勧められる。勧められるままに買ってしまったこともあります。

 

値段はなんと30万円。

 

母と一緒に決めたのですが、訪問販売のセールスマンから見れば、私たち母娘はまさに「カモネギ」そのものだったことでしょう。

 

私はあまりものを欲しがったり、派手にお金を使う子供ではありませんでしたが、ニキビにはもういくらお金を使ったかわかりません。

 

今考えれば、…そうですね、多分、クイーンエリザベス号で世界一周旅行ができるぐらいは十分につぎ込んでしまったと思います。

 

とはいっても、当時私は学生だったし、家の稼ぎではもっぱら父でしたから、そうしたお金は結局父から出ていることになり、本当に気の毒なのは何も知らない父だったりするんですけど…。

 

お金ばかりでなく、ニキビに費やした時間も凄いものがあったと思います。

 

遠い病院に行ったり、鏡の前であれこれ化粧品を塗ったり…。

 

生まれつき肌の綺麗な人と比べて、私がお肌にかけてお金や時間を考えると、どれだけもったいないことしてきたことでしょう。

 

もちろん今ではそれが独自化粧品「ベルブラン」を生み出す原動力となってくれているのですが、当時は「もう、なんで私ばっかり」という気持ちでいっぱいでした。

 

※お友達との付き合いにも神経ピリピリ

 

ニキビとの戦いが続く一方で、私はその悩みはお友達に打ち明けられないと言うジレンマも抱えていました。

 

お友達から「サンちゃん」と呼ばれる明るい性格の私でも、なぜかニキビの悩みだけは恥ずかしくて人に言えなかったんですね。

 

今思えばそれほど隠しだてをすることでもないんですけど、当時は思春期、デリケートな年頃と言うこともあったのでしょう。

 

それに私の友達はみんなきれいな肌をしていたし、ちょっとぐらいニキビができても、すぐに治ってしまいます。

 

だからますますいいづらかったのかもしれません。

 

当時治療のために皮膚科で注射を打っていましたが、あまり何回もしていると、注射の跡が腕にいっぱいついて、まるで「麻薬中毒者」みたいになってしまうんです。

 

それを見たお友達に「どうしたの、それ?」と聞かれても、「うん、ちょっと具合が悪くて」なんてごまかしたり、皮膚科に行くために学校休んでも、「ちょっと家の用事が」なんて一生懸命言い訳をしていました。

 

お友達と食事に行くのも、人知れず苦労しました。

 

一般的にはニキビには脂っこい食事はタブーです。

 

でも、それを友達には言えないから、一緒にご飯を食べる時は、中華・イタリアンなどでも仕方なく一緒に行くことになります。

 

ある時、みんなと一緒にチャーハンを食べたことがありました。

 

食べ終わってみると、お皿の下に油が結構溜まっていました。

 

それを見て「あー、やっぱり油ぽかったんだ」とつぶやいてしまったんですね。

 

そしたらお友達に

 

「サンちゃんて、必ず油の事、気にするよね!?」
「そうそう、油ぽかったってよく言うよね」

 

と言われてしまったんです。

 

お友達には一生懸命、気づかれないようにしてたつもりだったのに、そんなところでしっぽが出てしまったようで、顔から火が出るような思いでした。